犬の寝息

イマジナリー犬

頭は冷やせなかったというオチ

f:id:imaginarydog:20200630213610j:image

 

 

 

ぜんぜんよくない事象にまでいいね!、私には到底できない。頑固すぎ。だってぜんぜんよくないんだから。

一回のダブルタップでいままでのこと全部終わらせるみたいで、すごくいや。だからツイッターに関してはお気に入りに戻してほしいって何千何万回も言ってるんだけど、いや、今日のことについてはぜんぜんお気に入りな事象でもないんだけどさ、よくないねボタンを作れよ、これも5年ぐらい言ってる。

 

 

 

大好きな大好きなバンドが今日解散した。こんなに追いかけたバンドは初めてだった。振り返るにはあまりにも思い出が多すぎるから、多分恋だったんだと思う。ちょっと好きになりすぎたのかもしれない。

今も混乱していて思考がとっ散らかってるので書くことで少し頭を冷やしたい。みんなみたいに140字でうまく纏められない。

こんなんでよく終業まで仕事できたな。褒めて遣わす。ずっと震えていたけど。小数点以下何桁もある数字が散らかってそれをぜんぜん目で追えなかった。頭はもっとついてこなかった。ミスってたら明日謝るしかない。

 

報せを受けてわけもわからず会社のトイレでべそべそと泣いて、もう大丈夫でしょと思って帰りにAirpods装着したらSiriがはしけをおすすめしてきて、魔法の絨毯はライブで聴くとアウトロで絶対泣いてしまうんだけど今日はCD音源でも堪えきれなくてイオンのトイレに駆け込んで泣いた。泣きすぎ。

 

 

友人がこのバンドおすすめだから聴いてみて、って渡してくれたCD-Rがすべての始まりだった。信頼してる人のお勧めはいいに決まってる理論がまんまとハマり、曲名リスト送って!と即日LINEしたのを今でも覚えている。

そこからはもうめちゃくちゃに早かった。こういう時の初動の速さだけはこれからも大事にしたい。スピード感だけで生きてるし。

 

 

2013年、その頃わたしは仙台で退屈な学生生活を送っていた。仙台駅前のツタヤは当時東北随一の品揃えを誇っていて、もちろんそこには名盤・たからじまが当たり前のようにあった。さっすが〜。カルチュア・コンビニエンス・クラブ様々である。すぐ借りた。GUMもそこで借りたんだっけ?

AFTER HOURSは発売日前日に今はなき千葉パルコのタワレコに買いに行った。わたしの上京(厳密には京じゃねえだろ?って感じなんですけど)・就職と同じタイミングでリリースされたアルバムだったから、AFTER HOURSを聴くたびに風の強い2014年の春の日々を匂いまで思い出せる。4月の入社まで暇を持て余して、まったく土地勘がないのに彼らの地元近くの倉庫でルンバを箱詰めする単発バイトをしたのもそのときだったか。千葉に引っ越してよかった〜って事あるごとに言ってるのは今も変わらないね。

初めてライブを見たのはその2ヶ月後のAFTER HOURSのレコ発仙台。今までメジャーなバンドばかりを好きになっていたから、インディーバンドはこんなに距離が近いのかよ!?と物販で興奮した思い出。2014年の代官山UNITのクラブスヌーザー、深夜3時にシャムキャッツを最前で見て、夏目くんにジンジャーエール奪われて間接キスじゃん!!???!って騒いでたのが昨日のようだな。彼らの自主企画EASYがなかったら、ハイハワユー?にも出会えてなかった。MODELSで踊るはらだくんとても可愛かったな〜。インディーファンクラブ2015、伝説のシェルター二回回し(一回目見たからいいかって外でまごまごしてたら角張さんに入りな!って満面の笑顔で言われたっけ)、そのあと友人の家に泊まって寝入りばなに見たBGM。自分の誕生日に彼らのライブがかぶることもしばしばあって、その度にわたしは浮かれながら歳をとった。

リリースの度にライブでメンバーにサインをもらって、気づいたら手元にあるCDにはほとんどサインが入っていて、ちょっとさすがにもらいすぎたか、ごめんねって毎回思いながら帰る。

こんなのは思い出の一部分でしかなくて。

社会人になってからのなけなしのお給料と有給はほとんどシャムキャッツに使ったと言っても過言ではないし、わたしはぜんぜんそれを後悔してないし。間違いなく生きる理由になってたし。

 

 

シャムキャッツのライブで出会った友人たちと共同で弾き語りのイベントを主催した。夏目さん、菅原さんそれぞれが快く出演してくれた。それぞれの原田くんとの絡みを見るのも好きだった。師弟関係!

本当に忘れたくない大切な思い出。帰りの電車でもうこのまま人生終わらせてもいいな、とすら思った。

悲しいかな、そこで人生が終わらなかったから今日の解散に立ち会ってしまったんだけど。

 

 

彼らを通して出会ったたくさんの大切な友だちの顔が思い浮かぶ。どうかどうかみんな生きててほしい。

本当はみんなと会って、一緒に泣いて、悲しみを分かち合いたいのに、いろいろな思い出話をしたいのに、それすら許されない、流行病がこんなにも憎いなんて。

世は大SNS時代だというのに、仲良くしてくれてる友人は皆会場で出会った人ばかりなのが可笑しいな。でもそれが彼らっぽくていいなと思う。ファンは鏡。

 

 

わたしはこんな性格だからつまみ食いのようにあっちゃこっちゃに顔を出して、だからよく各地でメンバーと遭遇なんてこともあって、でもそのたびに彼らはこんなファンのはしくれみたいな人間にもにこやかに笑いかけてくれて話しかけてくれて、本当にそれがうれしかったんだ〜。ライブ行くたびにいつもありがとうってみんな目を見て言ってくれるけど、こっちの方がありがとうだよっていつもいつも思ってたんだよ。

 

 

f:id:imaginarydog:20200630213950j:image

 

f:id:imaginarydog:20200630213613j:image

 

f:id:imaginarydog:20200630213807j:image